格安SIMって安いみたいだけど、乗り換えが大変そう…
こういった悩みがあると思います。
格安SIM使用歴4年の筆者がぶっちゃけると、 「 格安SIMへの乗り換え」は決して難しくありません。
ただし、格安SIMに乗り換えるにあたっていくつかの注意点があります。
そこで今回は、格安SIMに乗り換える前の注意点と格安SIMへの乗り換え方法や手順をご紹介いたします。
本記事の概要
- 格安SIMへ乗り換えるときの注意点
- 格安SIMへ乗り換える方法と手順
格安SIMは本当に料金が安くなるので、すごくお得です。
どのくらい得かというと、年に1回プチ旅行に行けるくらいお得です 。
格安SIMに乗り換える前の注意点
まずはじめに、格安SIMに乗り換える前の注意点が何点かあります。
格安SIMは料金が安い分、 「格安SIMならではのデメリット」があります。
デメリットを理解せずに乗り換えると後悔することになりますので、一番最初に格安SIMのデメリットをご紹介します。
格安SIMの主なデメリット
格安SIMの主なデメリットは以下になります。
- 大手キャリアより通信速度が遅い
- 大手キャリアより電話料金が高い
- 通信するためには自分で初期設定が必要
- キャリアメールが使えない
細かいところを挙げればもう少しありますが、大きなデメリットはこれくらいです。
では、具体的にデメリットを掘り下げていきます。
格安SIMのデメリットの具体的な内容
通信速度が遅い
これについては、大手キャリアと比較すると、混雑時間帯の通信速度が低下する傾向があります。
具体的な数値は以下の画像の通りです。
引用:価格.comマガジン
価格.comマガジンのデータより、ランチタイムの12時台においては、通信速度が圧倒的に下がる傾向があります。
一方で、サブブランドと呼ばれる「UQmobile」や「Y!mobile」は通信速度の低下がそこまで発生しておりません。
これは、この2社が通信速度に関して混雑時間帯においても安定感があると言えます。
このように格安SIMのメーカーによっても通信速度に差が生まれるので、乗り換えるときには注意が必要です。
電話料金が高い
格安SIMは月々の通信料金が低い代わりに、電話料金はかなり高いです。
具体的な数値は20円/30秒のところが多く、長時間電話をする人にとっては、トータルで大手キャリアの方が安い場合があります。
とはいえ、電話をかけずに通話をする方法もありますので、後述でご紹介します。
通信をするために初期設定が必要
格安SIMで通信をするためにはAPNと呼ばれる通信の初期設定が必要となります。
設定方法については、APN設定の方法については格安simに必要なAPN設定の手順の記事でご紹介しています。
キャリアメールが使えない
格安SIMでは大手キャリアが提供しているメールサービスが使えなくなります。
そのため、今まで使っていたメールアドレスが使えなくなります。
デメリットはどうすればいいの?
こういった疑問が生まれてくると思います。
結論から述べると、これらのデメリットは対策をすることで解決することができます。
そこで、今回は僕が実践しているデメリットの消し方をご紹介します。
デメリットの打ち消し方法
先ほどのデメリットをもう一度表示します。
- 大手キャリアより通信速度が遅い
- 大手キャリアより電話料金が高い
- 通信するためには自分で初期設定が必要
- キャリアメールが使えない
これの対策は下記になります。
- 通信速度の安定している格安SIMを選ぶ
- LINEの活用もしくは電話料金定額サービスの利用
- 初期設定の方法はAPN設定の記事でご紹介
- フリーメール(Gmail.Yahooメール)の活用
これらを個別に解説していきます。
通信速度の安定している格安SIMを選ぶ
速度の安定している格安SIMを選べば、通信速度の遅延に悩む必要はありません。
通信速度が早いと言われているのは、先ほどの通りで、「UQmobile」と「Y!mobile」です。
とはいえ、常時通信速度を求めないのであれば、他の格安SIMでもまったく問題ありません。
LINEの活用もしくは電話料金定額サービスの利用
電話代が高いというのは、よく電話をする人にとってかなりの痛手です。
しかし、その対策は簡単です。LINEの無料電話であれば、通話料金に加算されないため、電話代を気にする必要がありません。
もう一つの方法としては定額プランの使用です。
UQmobileを例に出すと、電話の定額プランがあります。
出典:UQmobile公式HP
初期設定の方法はAPN設定の記事でご紹介
再度になりますが、格安SIMで通信をするためにはAPNと呼ばれる通信の設定が必要になります。
APNの設定方法については格安simに必要なAPN設定の手順の記事でご紹介しています。
フリーメール(Gmail.Yahooメール)の活用
キャリアメールを利用の方はフリーメールの活用をすることで対策できます。
ただし注意点として、キャリアメールを使用してウェブサイトやアカウントの登録している場合には、メールアドレスの変更手続きが必要となります。
オススメの順番としては、以下になります。
- フリーメールアドレスを取得
- キャリアメールからフリーメールの変更手続き
- 格安SIMへの乗り換え
以上で、デメリットにおける対策は完了です。
続いて格安SIMに乗り換える手順をご説明します。
格安SIMに乗り換える3つの手順
電話番号をそのままで格安SIMに乗り換えるには3つの手順が必要となります。
- 格安SIMのキャリア(MVNO)とプランを選ぶ
- 既存のキャリアのMNP予約番号を取得する
- 格安SIMキャリアの店舗もしくはネットで手続きをする
これだけです。大手のMVNOであれば、大手家電量販店の店頭での手続きも可能となっておりますので、順調にいけば、1~2時間程度で乗り換え手続きが完了します。
ちなみに「MVNOって何?」という方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明します。
格安SIMを提供している会社のことをMVNOと呼んでいます。
MVNOの詳細を知りたい方向けに、以前の記事でMVNOとは?格安simとの違いって何?にまとめていますので、良かったらご覧ください。
それでは、格安simに乗り換える具体的な手順をそれぞれの項目で説明します。
1,格安SIMのキャリアとプランを選ぶ
格安SIMは大手キャリアの回線を「 借りているため」、必ずどこかの回線(au,docomo,softbank)を使用しております。
注意点として、格安SIMに乗り換える前に、今使っているスマホがその回線に対応しているかどうか?を確認する必要があります。
その理由は「 スマホの対応回線」と「 異なる回線」の格安simを契約してしまうと、 今使っているスマホまたは新しく購入するスマホが使えないからです。
具体例を次に示します。
- ドコモ回線でのみ動作するスマホを所有
- au回線に対応した格安SIMを契約
- SIMカードを挿入してAPN設定しても通信できない
このような失敗をしないためにも、格安SIMを選ぶときに最も大切なことはスマホの対応回線にあわせて、格安SIMの回線を選ぶことです。
ちなみに、格安SIMで所有しているスマホの動作確認は「格安SIMのキャリア+動作確認端末」で調べることができます。
例えば、「UQモバイル 動作確認端末」で検索すると、UQモバイルの公式HPの中で動作が確認されたスマートフォンの一覧を確認することができます。
動作確認端末の一覧中に、所有しているスマホがあれば、そのスマホを使用することができます。
格安SIMのプラン選定
次に、格安simのプランは通信速度、容量、料金とそれぞれの目的に応じて、料金体系を変えています。
自分の目的に応じてプランを選定する必要がありますので、使用目的を明確化させておくことが大切です。
こちらに格安simプランの選び方について参考記事をご紹介しておきます。
目的に応じたキャリアとプランを選定したら次のステップに進みます。
2,既存キャリアのMNP予約番号を取得する
MNPとは、変更前の通信キャリアから他社に乗り換えをしたときに、電話番号をそのまま使用できるサービスのことです。この予約番号の取得をすることで乗り換え準備が整います。
MNP予約番号の取得方法は2種類あり、ネットからの方法と電話での方法があります。
各社のMNP予約番号の取得方法をリンクにして貼り付けておきます。
- au MNPお手続き
- docomo 携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法
- softbank 解約・MNPについて
また、MNPで格安simに乗り換えることは、変更前の通信キャリアと解約することになりますので、解約の手数料が発生しないかどうかは確認しておく必要があります。ちなみに私の場合は更新月のタイミングだったため、無料でした。
MNP予約番号の注意点についてさらに知りたい方は格安simでMNP予約番号を取得するときの注意点の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
3,格安SIMキャリアの店舗もしくはネットで手続きをする
格安SIMのキャリアでも店舗を持っているところが多くなってきました。
僕が乗り換えたUQモバイルは家電量販店の中に既存キャリアと共にブースを設けており、同じような手続きで契約をすることができました。
初心者の方は設定などを店員にお願いできる店舗の方がおすすめです。
続いて、契約時に必要なものを下記に示します。
- 身分証明書
- クレジットカード(契約先によっては不要)
身分証明書はいろいろな種類がありますが、運転免許証か、健康保険証があれば大丈夫です(本人契約の場合)。
また、店頭での格安SIMの乗り換えはクレジットカードがあればその場で乗り換え手続きが完了します。
一部のキャリアではクレジットカードでの支払いが必須な場合がありますので、そこは確実に確認しておく必要があります。
僕が契約したUQモバイルは、昔はクレジットカードオンリーだったのですが、最近では口座振替依頼書という書面に記載して口座振替ができるようになっているようです。
口座振替の場合、申請まで時間がかかるため、その間の請求はコンビニ決済が必要となります。
ちなみに、店頭での手続きはAPN設定は店員にしていただけたので、1時間程度で手続きが完了し、使用できるようになりました。
ネットでの契約に関しては、SIMカードの発送に時間がかかるため、手続き後すぐの使用はできません。
格安SIMへの乗り換え手順まとめ
長くなりましたが、格安SIMの乗り換え手順をまとめます。
まず、もう一度格安SIMのデメリットをおさらいします。
- 大手キャリアより通信速度が遅い
- 大手キャリアより電話料金が高い
- 通信するためには自分で初期設定が必要
- キャリアメールが使えない
- 通信速度の安定している格安SIMを選ぶ
- LINEの活用もしくは電話料金定額サービスの利用
- 初期設定の方法はAPN設定の記事でご紹介
- フリーメール(Gmail.Yahooメール)の活用
そして、格安SIMへの乗り換え方法は下記になります。
- 格安SIMのキャリア(MVNO)とプランを選ぶ
- 既存のキャリアのMNP予約番号を取得する
- 格安SIMキャリアの店舗もしくはネットで手続きをする
僕のオススメな契約方法としては、あまり格安simに詳しく無い方であれば、店員に話を聞きながら進めることができますので、店頭で手続きをする方法をおすすめします。
格安SIMはデメリットもありますが、それ以上のメリットとしてスマホ料金をかなり節約できますので、非常にお得です。
格安SIMに乗り換える際にはこの記事を参考にしていただければ幸いです。