

格安SIMに乗り換えるときにMNPってどうするの?
おそらく、格安SIMに乗り換える多くの方が音声通話SIMによるMNPを検討されると思います。
その際、様々な不安や質問が出てくると想定されます。
なぜなら、 僕自身も格安SIMに乗り換える前はたくさんの不安点があったからです。
ここでは、格安SIMでMNPをするにはどうすれば良いのか?また、MNPの手順を筆者の体験をもとに注意点も踏まえて解説していきます。
格安SIMにMNPをするとは?
と、その前に念のためMNPについて簡単に触れておきます。
この記事をご覧になられている方は「知ってるよ!」という人も多いと思いますので、飛ばしていただいても構いません。
MNPとは?
MNPは「Mobile Number Portability」の頭文字3つを取った略語で、直訳すると「携帯電話番号持ち運び」という意味になります。
MNPはその意味の通り、携帯電話番号をそのままで他社のサービスに乗り換えることができるシステムです。
一般的に言われている乗り換えは電話番号をそのままに乗り換えることが多いので、MNPを利用した乗り換えになります。
格安SIMにMNPする場合の2つの手法
格安SIMに乗り換えるときのMNPの手順は2パターンに分かれます。
- 店舗でMNPの手続きをする場合
- ネットでMNPの手続きをする場合
店舗でMNPをする場合とネットでMNPをする場合のメリットをそれぞれご紹介します。
注意点については後述の目次でまとめています。
店舗でMNPを手続きをする場合のメリット
- 不明点があれば店員に聞ける
- 即日MNPが可能
ただし、MVNOによっては実店舗での販売をしていないところもありますので、事前に確認が必要です。
「UQモバイル」や「Y!mobile」のサブブランドは多くの場合、家電量販店の中に契約コーナーがありますので、ご安心ください。
不明点があれば店員に質問できる
格安SIMに「はじめて乗り換える方」はMNPの勝手がわからないと思います。
そんなとき、店舗でのMNPは店員の支持に従うだけでよかったので、スムーズに乗り換えができます。
当時の僕は「au→UQモバイル」にMNPしましたが、店員さんに聞きながら進めることで簡単に乗り換えできました。
即日MNPが可能
また、 即日MNPも可能なので、その場で格安SIMに乗り換えることができます。
乗り換えた後のAPN設定もその場で対応いただきました。
APNについてご存じない方は【UQmobile,LINEモバイル】格安simに必要なAPN設定の手順をご確認ください。
ネットでMNPを手続きをする場合のメリット
- 申し込みがいつでも可能
- キャッシュバックキャンペーンを受けられる
ネットでMNPする場合のメリットはいつでも申し込みできる点があります。
忙しくてなかなか店舗に行けないという方にはおすすめです。
また、キャッシュバックも各社行っていますので、お得なキャッシュバックを受け取れます。
では、実際に手続きの手順を「店舗→ネット」の順番で解説します。
店舗でMNPの手続きをする手順
店舗で実際にMMPしたときの手順をご紹介します。
- 店舗で手続き
- MNP予約番号の取得
- 手続き+APN設定
店舗で手続き
店舗での手続きは「氏名・年齢・生年月日・住所・暗証番号」といった必要項目を契約書に記載します。
また、そのときには必要な書類がありますので、下記に示します。
僕が登録したUQモバイルのときの事例をもとにご紹介します。
- 登録用メールアドレス
- 身分証明証
- クレジットカード
登録用メールアドレス
キャリアのメールアドレスは使えなくなるので、フリーメールなどでアカウントを作成しておきましょう。
日々の料金請求などもこのメールアドレスに対して送信されます。
ちなみに、僕は「Gmail」を使っています。
身分証明証
身分証明書は以下のいずれかが必要です。
僕は運転免許証を身分証明書として提示しました。
ご本人さま確認書類 ご注意 運転免許証 公安委員会発行で有効期限内のもの (国際免許証を除く)
- 2012年4月1日以降に交付された顔写真付きの「運転経歴証明書」を含みます。
パスポート(日本国旅券) 有効期限内、かつ現住所が記載されているもの
- 2020年2月より発行の新型パスポートについては、下記に記載の[補助書類]が必要となります。
マイナンバーカード(個人番号カード) 表面のみ
- マイナンバーを取得・保存することは一切ございません。
- マイナンバー(個人番号)の通知カードは不可です。
住民基本台帳カード(写真付のみ)
- 有効期限内のもので、顔写真・住所・生年月日が記載されているものに限ります。
- カードに記載されている内容とUQモバイルにお申し込みの住所・氏名・生年月日が一致しているものに限ります。
身体障がい者手帳または療育手帳 または精神障がい者保健福祉手帳 住所の記載のあるもの 特別永住者証明書 有効期限内のもの 在留カード 在留期間が弊社の基準に満たない場合は割賦でのご購入をお断りさせていただくことがあります。
- スマホ・SIMカードを一括購入かつ、口座振替でお支払いの場合、在留期間に一定の残期間が必要となります。詳細はこちら
住居地が「未定(届出後裏面に記載)」と表記されている場合は、別途、下記に記載の[補助書類]が必要となります。
健康保険証+補助書類 有効期限内のもの
健康保険証だけでは受付できません、下記に記載の[補助書類]が必要となります。
- ご利用者様の本人確認書類には、補助書類は必要ありません。
出典:UQモバイル公式
クレジットカード
料金の支払い方法がクレジットカード払いのところが多いため、クレジットカードが必要です。
また、UQモバイルでは口座振替が始まっておりますが、僕がMNPした当初はクレジットカード払いのみでした。
MNP予約番号の取得
MNPで転出する際に、MNP予約番号というものが必要になります。
MNP予約番号とは、「この電話番号で乗り換えます」と、既存キャリアに宣言するためのものです。
このMNP予約番号が無ければ、格安SIMへのMNP申し込みができません。
MNP予約番号の取得方法
MNP予約番号を取得する方法は簡単です。
方法としては、3種類あります。
- 電話で予約番号を取得する
- Webで予約番号を取得する
- 店舗で予約番号を取得する
この中では 「①電話で予約番号取得する」が一番オススメです。理由簡単で早いからです。
僕が4年前にau→UQmobileにMNP転出したときは、UQmobileの店舗で契約書を書きながら、電話番号でMNP予約番号の取得をしました。
手順としては、指定された電話番号に発信し、音声ガイダンスに従って操作すると、コールセンターとつながりますので、そこで「MNP予約番号の件」とお伝えします。
それぞれのキャリアのMNP予約番号の取得については、下記にURLを記載しておりますので、それぞれご確認ください。
- au MNPお手続き
- docomo 携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法
- softbank 解約・MNPについて
手続きの再開+APN設定
MNP予約番号を確認できたら、手続きを再開します。
MNP予約番号を契約書に記載して、店員さんに契約書を渡します。
すると、SIMカードの準備に30分ほどかかるので、店内をぶらぶらして時間を待ちます。
呼び出しがされると、APNの設定をします。
最近のSIMフリースマホは親切になっているため、プリセットで各MVNOのAPN設定が行われていることが多いため、選ぶだけでAPN設定が完了します。
例えば、僕が使っている「ZenFone6」では下記のようになっています。
ご覧のように自動的にau回線と判断して、au回線のみのAPN設定に絞りこまれています。
一方そういった機能の無い機種の場合には、店員さんに聞きながら入力項目に入力していく必要があります。
店員に聞けば一発で解決できますので、店舗でMNPをするときのメリットといえますね。
店舗でMNPする手順はここまでになります。
続いて、ネットでMNPする手順について解説します。
ネットでMNPの手続きをする手順
ネットでMNPするときの手順については下記の手順になります。
- 格安SIMの手続き
- MNP予約番号の取得
- 格安SIM到着後にAPN設定
先ほどと、異なる点に焦点を絞って説明していきたいと思います。
店舗とネットでMNPをするときの違い
まず、手順から説明しますと、ネットでのMNP手続きを完了するためには、MNP予約番号の取得が必要となります。
そのため、ネットで申し込みを開始する前に取得する方が良いと思います。
ただし、あまり早くMNP予約番号を取得すると失効しますので、注意が必要です(後ほど紹介)。
MNP予約番号の取得は先述の通りです。
次に、ネットで身分証明をするためには、身分証明証ファイルのアップロードが必要になります。
僕の場合はスマホのカメラ機能を使って「運転免許証の表と裏」の写真をアップロードしました。
写真のピンボケがあると、差し戻しをされる可能性もありますので、住所や氏名などの文字も含めて綺麗な写真を撮りましょう。
APN設定は先ほどと同様なので割愛します。
格安SIMにMNPするときの注意点とは?
MNP予約番号を取得する場合に注意が必要なポイントがいくつかあります。
- 既存契約の契約更新月に注意
- スマホの動作環境を確認
- MNP予約番号の取得タイミングに注意
それぞれについて解説していきます。
既存契約の契約更新月に注意
既存契約の「契約更新月以外に解約」を行うと違約金が発生します。
これはMNP転出にも適用されるため、確認をせずにMNPをすると違約金が発生します。
auの場合、更新月以外の契約解除における違約金は下記になります。
2年契約・・・違約金9500円
2年契約N・・・違約金3000円
この違約金については、
- 違約金を払ってでも格安simに乗り換える
- 更新月まで待ってから格安simに乗り換える
どちらがお得なのかを計算しなければなりません。
例えば、現在が1月として、更新月が3月の場合と12月の場合では変わります。
具体的に次の表を用いて1年間の金額を計算してみます。月々の支払金額はau6000円、UQmobile2000円とします。
更新月と乗り換え時期 | auの支払 | UQmobileの支払 | 解約料 | 合計支払金額 |
---|---|---|---|---|
3月更新1月乗り換え | 0円 | 24000円 | 9500円 | 33500円 |
3月更新3月乗り換え | 12000円 | 20000円 | 0円 | 32000円 |
12月更新12月乗り換え | 66000円 | 0円 | 0円 | 66000円 |
12月更新1月乗り換え | 0円 | 24000円 | 9500円 | 33500円 |
このように更新月によっては待ってから乗り換えた方がお得になるパターンもあります。
逆に、更新月がしばらく先の場合は先に乗り換えた方がお得です。
更新月と支払金額を計算して、 一番お得になるところで乗り換えるようにしましょう。
スマホの動作環境を確認
MNP予約番号を取得して、乗り換えると思っていても、今使っている端末が使えるかどうかを確認しておかなければ、格安simに乗り換えたときの動作しないということがあります。
ですので、乗り換える前に、格安simメーカーで動作が可能かどうかを調べておきましょう。
また、simロック端末であれば、同じ回線の格安simなければ、動作しません。
simロックの解除方法について各メーカーのページで案内がありますので、そちらをご確認ください。
端末の動作確認は確実に確認しておくようにしましょう。
MNP予約番号の取得タイミングに注意
MNPの予約番号は15日以内が期限になっています。
そのタイミングで転出をしなければその予約番号は無効となります。
そのため、 早いタイミングでMNP予約番号の取得をして、契約をするタイミングが15日より遅くなるとその番号は使えません。
その場合は、ペナルティ等はなく、再度MNP予約番号の取得が必要となります。
とはいえ、再度手続きをするのは面倒なので、MNP予約番号を取得したら、すぐに契約を進めるようにしましょう。
格安SIMにMNPする手順のまとめ
今回はMNP予約番号について記載しました。
格安simに乗り換えるにはいろいろな情報を整理していかなければなりません。
とても大変な作業だとは思いますが、月々の料金を大幅に下げることができるので、努力していただいた方が良いと思います。
僕自身も格安simに乗り換えて良かったと感じています。
ランニングコストを大幅に節約することができますので、他の記事もご確認いただいて、格安simの知識を付けて節約に役立ててください。