PayPayってどうやって利益を出しているんだろう…?消費者に還元しかしてないよね…。
こういった疑問があると思います。
結論から述べると、 PayPayの営業利益は大赤字です。
では、どうやってPayPayは利益を上げていこうとしているのでしょうか?
ここではPayPayのビジネスモデルについてご紹介します。
赤字覚悟のPayPayのビジネスモデル
まず、PayPayが赤字覚悟でポイント還元をしている大きな理由が2つあります。
- 利用会員の獲得
- 利用可能店舗の拡大
これらをすることで、PayPayは今後莫大な売上を狙っています。
では、どのように売上につなげていくのかをご紹介します。
PayPayのマネタイズ戦略
PayPayのマネタイズ戦略は次のような方法を考えていると言われています。
- 店舗側からの決済手数料
- オンライン⇔オフラインの融合広告
- その他サービスとの連携
店舗側からの決済手数料
店舗側については、2021年9月30日まで決済手数料が無償とされていますが、それ以降には決済手数料が発生するようになります。(2020年2月8日現在)
これにより、PayPayは店舗からの決済手数料を取ることで収益化できます。
オンライン⇔オフラインの融合広告
そして、もう一つ大きな柱として、顧客データを元に、広告戦略を計画しています。
今までの広告というのは、
- オンライン広告であれば、オンラインで購入する
- オフライン広告(スーパーのチラシなど)であればオフライン(実店舗)で購入する
となっていました。
その広告から一転し、「オンとオフの融合」のようなビジネスモデルで、PayPayからの広告やクーポンを受けとり(オンライン)、利用者が実店舗に行く(オフライン)ことによって、商品の購入をするといったイメージです。
これを行うことによって、店側からPayPayに広告費用をもらい収益化することができます。
その他サービスとの連携
後程詳しく紹介していきますが、2020年7月現在PayPayは累計3000万人のサービス登録者数がいます。
これらの利用者と他のサービスをうまく連携させていくことで、大きな収益を取得することが可能です。
今は顧客リストの調達時間と言い換えることができます。
一度取得した顧客リストは非常に大きな効果を持っており、有名なところではGoogleなども同じような戦略を取っています。
「一般消費者には無料でサービスの提供を行い、事業者から収益を発生させる。」
現在はそのデータ収集のための時間と言ってよいでしょう。
Zホールディングスの方針
Zホールディングス(旧名ヤフー株式会社)の方針として、2020年秋以降に既存サービスをPayPayブランドの名称に変更を計画しているとプレスリリースが配信されました。
このことから、PayPayブランドを全面的に推しだそうとしていることが推察されます。
情報のソースは下記になります。
また、このようにも記載されています。
また「PayPay」との連携を強化し、「PayPay」が掲げるユーザーの生活をもっと豊かで便利にする「スーパーアプリ化」構想の実現に向け、「PayPay」アプリにおいて「ローン」や「保険」といったZHDグループの金融サービスの提供を拡充していく予定です。
出典:Zホールディングス株式会社公式HP 2020年7月31日プレスリリース
つまり、様々な金融商品とPayPayも連携させていくと記載されているため、今後黒字化に向けて動いていくことがわかります。
ただ、これだけ赤字が続いていると普通の企業であれば、倒産するのではないか?と思いますよね。
では、続いてなぜPayPayは赤字でも倒産しないのか?についてご説明します。
PayPayのビジネスモデル:赤字でも還元できる理由
でも、PayPayが赤字というのは理解できたけど、どうして倒産しないの?
こういった声もあると思います。
その理由を下記に示します。
- 会社の資金力が莫大
- 収益化は2022年を想定
会社の資金力が莫大
PayPayが赤字でも還元できる1番の理由は単純に資金力が大きいからです。
普通の会社が同じように還元をしようと思っても、資金が底に着いてほぼ間違いなく倒産します。
PayPayは「ソフトバンクとヤフー」の合弁により2018年6月15日に設立された会社です。
そのため、新しい企業とはいえ、 資金力が桁違いに大きいです。
だから、100億円あげちゃうキャンペーンなどのビッグキャンペーンを行うことができます。
収益化は2022年以降を想定
PayPayは2018年から2022年までの期間を投資期間として考えています。
そして、2022年から収益化を想定しています。
先ほどのZホールディングスの内容にもあるように、これから黒字化に向けて動いていくことがわかります。
PayPayのビジネスモデルのまとめ
僕自身もPayPayを使用しているため、利用者側としてもPayPayが今後のどのように発展していくか楽しみであります。
利用者側には、おすすめの店舗など付加価値利用するために、「プレミアムPayPay(予想です)」に月額課金で登録するようなサービスが展開されるのではないかと思います。
利用者にとって質の高いサービスを展開いただければありがたいですね。